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骨折外傷の分類と治療過程

外傷性骨折が生じると、骨の連続性が断たれる(一般的に「骨がポッキリ折れる」という)とともに、疼痛(痛み)や変形、機能喪失が発生します。これら骨折の種類によって、治療方針は大きく分かれる事になります。

骨の連続性の有無による骨折の部分類

  • 完全骨折・・・骨折により骨の連続性が完全に断たれた骨折
  • 不全骨折・・・骨は折れているが骨の連続性が保たれている骨折
  • 不顕性骨折・・・骨の連続性が部分的に断たれていながらもレントゲンでは骨折が確認できない骨折で、受傷しばらく経ってからレントゲンを撮影した部位に石灰化などの異常が見られて初めて診断されます。しかし、MRIでは骨髄の出血等で早期診断が可能です。

後遺障害で注意をしたいのはレントゲンで骨折が明確に確認できない不顕性骨折や骨挫傷です。これは受傷機転において交通事故との相当因果関係が説明できる重要なポイントです。

骨折の部位による分類

  • 関節内骨折・・・骨折が関節内部の骨に達している骨折で、関節にある軟骨などが損傷を受けている可能性が高く、関節拘縮や骨変形治癒によって後遺障害が残存しやすい骨折となります。また、関節内の骨の陥没もこれに該当します。
  • 関節外骨折・・・骨折が完成に及ばない骨折のことを言います。たとえば、上腕骨頸部骨折などです。

骨折の発生機転による分類

  • 剥離骨折・・・腱筋、靭帯などの骨への付着部が引っ張られてはがれた骨折を言います。可動域の制限が生じやすいです。
  • 圧迫骨折・・・骨に圧力がかかり骨がつぶれた骨折を言います。椎体や踵骨などで生じやすく後遺障害を残します。
  • 粉砕骨折・・・高エネルギー外傷により大小多数の骨片に分かれた骨折するものを言います。骨が皮膚を突き破る事はありません。
  • 破裂骨折・・・骨に圧力が加わり破裂した骨折を言います。椎体に破裂骨折が生じると脊髄損傷を伴う事が多く重症となります。

なお、複雑骨折という用語がありますが、これは骨が皮膚を突き破った骨折のことを言い、粉砕骨折と間違われやすい事から現在ではあまり使用されず、現在では骨が皮膚を突き破る骨折は開放骨折と呼んでいます。開放骨折は細菌による汚染が心配され、時に四肢切断の判断が下される事もありますが、技術のある大学病院では四肢切断を行わずに治療する事も可能です。

骨折の治療過程

1、炎症期

骨折後1週間程度は血腫が生じ、強い炎症反応が生じます。これは骨折周辺の軟部組織の損傷などからも起きるもので、痛みも強いですが、この時、体は骨折を治すために必要な仮骨という組織を作る準備をしています。

2、軟性仮骨形成期・硬性仮骨形成時期

骨折から数週間が経過すると、血腫が肉芽組織というものに変わり、柔らかい仮の骨(軟性仮骨)ができ、そこに骨のもとになる石灰沈着が見られ始めます。この時期になるとレントゲンでも骨の修復(仮骨)が確認できるようになります。

軟性仮骨によって骨の連続性が回復すると、仮骨は硬性仮骨となり、骨折した骨が負荷に耐えられる状態になります。

このころレントゲンでは、骨折したところに大きめの骨の塊のようなものが確認できます。

3、再造成期

リモデリングとも呼ばれます。骨折前の骨の状態に戻るよう骨の造成が行われ、骨の形が整い「骨折は治癒」となります。

後遺障害では、この「骨折の治癒」の状態に対して直接評価を行う事があります。他にも、骨折に由来する間接可動域制限や、神経症状など、後遺障害等級には骨折から発生するものが非常に多いと言えます。

交通事故の骨折

骨折の検査ではレントゲンとCTが主流ですが、MRIでは骨髄の変化も確認できる事から、交通事故で骨折を負った場合には症状に応じてMRIの撮影も考えなくてはなりません。また、骨折の部位や症状を踏まえて、初診時や中間時、症状固定時というように、骨折の経過(受傷後どの様な経過をたどって骨折治癒となったか)が良く分かるよう適時画像撮影をする必要もあります。


 

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