交通事故と医療の知識

整形外科と接骨院の並行通院について。医師の同意は必要?
「交通事故で接骨院等への通院を認めないポスター」の実際。一部の医師が接骨院に否定的な理由、交通事故で接骨院の通院を嫌がる保険会社、その理由について。
頚部神経症状の検査表
症状固定時の神経学的所見を(頚部神経症状)を後遺障害診断書とは別のA4用紙に記載するときがあります。元々これに似た書式をWEB上で見かけますが、必要に応じてそれをよりリアルな内容にしたものを使用しています。例えば、腱反射の軽度低下と…
骨折外傷の分類と治療過程
外傷性骨折が生じると、骨の連続性が断たれる(一般的に「骨がポッキリ折れる」という)とともに、疼痛(痛み)や変形、機能喪失が発生します。これら骨折の種類によって、治療方針は大きく分かれる事になります。骨の連続性の有無による骨折の部分類完…
電気生理学的検査という電気信号を利用する検査。筋電図と言われる事が多いがその実態は?
筋電図という検査があります。交通事故では特に多く「筋電図」と説明され、筋電図という言葉が独り歩きをしているケースが散見されます。電気を使って主に神経を調べる検査を電気生理学的検査(電気検査)といいます。交通事故の世界では単に「筋電図」と…
疼痛(とうつう)とは?
後遺障害の認定基準の中には、「常時疼痛等を残すもの」というものもありますが、そもそも疼痛とはいったいどういった状態の事を言うのでしょうか。普通に言えば、疼痛(とうつう)とはずきずきする痛み、うずくような痛み、ズクズクするような痛み、…
MRI(magnetic resonance imaging)
レントゲンでは確認できない異常をMRIでは確認する事が出来ます。
腱反射の低下、亢進、正常とは?
腱反射の低下、亢進、左右差について
頸椎捻挫でレントゲンは重要か?
レントゲンは受傷直後の初診時には必ずと言っていいほど撮影されています。後遺障害には受傷時から症状固定時までの一貫性という重要なポイントがあるので、MRI撮影も必要ですが、実は受傷直後のレントゲンも重要
12級と14級の違いって?
14級9号と12級13号の違いについて頸椎腰椎ヘヘルニア、頸部腰部捻挫を前提に説明。等級認定に重要なのは一貫性と整合性
良肢位~関節が痛むとき~
一番負担の少ない角度というのが存在します。これを肢良位いいます。具体的に言うと、関節が固まった時でも使い勝手が良い角度です。たとえば、膝については10度が良肢位といわれています

首の骨が真っ直ぐ?~頚椎の生理的前弯の消失~
頸椎捻挫で頚椎の生理的前弯の消失があると、それが画像所見として認められ、後遺障害は12級13号が認定されるのかといえば、そうではありません。むしろ、14級9号は固いのか?と問われてもYESとは言えません。非該当もあります。
交通事故と医師~医師は知らない~
交通事故では医師の診断書が重要なのにもかかわらず、医師は交通事故が何たるかを知らないことが多い
カルテの開示(診療録 の入手)
カルテの開示というのは一昔前では行われないのが一般的でしたがいまではカルテ開示は常識です
調査事務所の医療照会
医療照会とは病院(医師)に対して病状の確認を行う事で、等級の判断に非常に影響を与えるものです。
後遺障害の他覚的所見について
他覚的所見?他覚所見?医師の診断?
MRIの加齢性変化について
間違いなく外傷性のヘルニア等に当たるか否かの判断はMRIを見ると何となくわかるものです。骨棘の形成、椎間板の水分喪失、全体的な椎間板の変形の程度などを総合的に見て判断しますが、確実な判断基準はありません
整形外科でのむちうちの治療
むちうちに対する注射や痛み止め薬は整形外科などの病院で行います。
整形外科ではむちうちは治せない?
このカテゴリーでは、むちうちの仕組みや治療について考えてみます
Wright test
Wright testは胸郭出口症候群を確かめるのに有効な神経学的テストです
アレンテスト(Allen’s test)
アレンテストは胸郭出口症候群を確かめるのに有効な神経学的テスト
イートンテスト(Eaton test)
神経学的検査のイートンテスト(Eaton test)
トリガーポイント注射
症状の鎮静を目的に行われるブロック注射です。
作業療法(OT・occupational therapy)
日常的な動作を計画的に指導、訓練し回復を図る療法です。
固定法 ギプス、包帯など
ギプスなどで患部を固定し回復を図る療法です。
整形外科で行う検査とは?
交通事故で受傷をすると、その治療で一番多い通院先は整形外科です。整形外科に通院を行って症状固定となる場合には、その整形外科でどのような所見が得られらかというのが非常に重要になります。過去の診療記録を後から訂正することはできません。…
チネルサイン(tinel)
破損した末梢神経を確かめる検査です。
バレーサイン(valleix)
おしりの下の坐骨神経の圧痛です。
FNSテスト(femoral nerve stretching test)
SLRと同様に腰椎の神経学的所見として最もポピュラーな検査です。
SLRテスト(staraight leg raising test)
腰椎の神経学的所見として最も一般的な検査です。
ジャクソンテスト(jackson test)
頚椎を後ろに曲げて頭を上から押すと、悪いほうの肩、腕、手指に放射痛、痺れが発生します。
徒手筋力テスト(MMT)
筋力を6段階に分けて評価するテストです。
シンチグラフィ
検査の一つとして骨シンチグラフィが行われることがあります。とは言えども、交通事故では稀です。骨シンチグラフィは放射性の薬を注射して3時間後位に写真を撮ります。すると悪い部分が黒く映るといったところです。…
CT
CTは放射線を使用します。単純X-Pに比べると骨内部の異常が確認できる点で違います。 単純X-Pと違い輪切り(横断画像)が得られるのでより確実な診断が得られます。交通事故では頭部外傷には頭部CTスキャンが方程式です。過去には…
レントゲン(X‐ray Photograph)
レントゲン、これは皆さんご存知の放射線で骨を写すものでXPともいいます。そして、単純に骨を映し出すのは単純X線写真といいいます。しかし、通常のレントゲンでは脊髄や神経根は写りません。そこで造影剤というものを体に投与することによって脊…
関節可動域(ROM)
準備中関節の可動域は人の関節の動きが何かしらの原因によって関節の動きが正常でないときに確認・計測が行われます。そして関節の可動域が4分の3以下に制限されると後遺障害の対象となります。関節の可動域制限はその人の正常な関節の動きと比…