整形外科領域で使われる薬は大きく別けて3つあります。鎮痛消炎剤と抗生物質と抗悪性腫瘍剤ですが、ここでは交通事故に関係のある鎮痛消炎剤と抗生物質について説明します。
鎮痛消炎剤
痛み(疼痛)の軽減に使用されます。飲み薬(経口薬)、湿布(経皮吸収剤)、駐車、座薬の4種類があります。専門的ですが、薬理作用はアラキド酸からプロスタグランジン(PG)への変換酵素のシクロキシゲナーザを阻害する事によってPGの合成を抑制するものです。
消炎鎮痛剤の飲み薬では、胃の粘膜を荒らす事が多く、消炎鎮痛剤と一緒に胃薬が処方される事が多いです。交通事故で一番多い処方薬はロキソニンです。ロキソニンより強いのはボルタレンとなりますが、胃薬が処方されなかった場合には、胃薬も処方するよう医師に伝えた方が良いです。
湿布には色々な種類がありますが、効果にほとんど差はありません。貼り付け具合や感触などで、患者が一番良く効くと思う湿布を使用するのが一番です。色々な種類を試してみると良いでしょう。
抗生物質
主に傷口の化膿を抑えるために使用されます。効果を得るには常に血中濃度を一定に保つ必要があるので、医師の指示通りきちんと飲まなければなりません。ただ、薬物アレルギーが出やすいので、初めて飲む抗生物質を一気に一回分使用するのはお勧めできません。
なお、後遺障害の認定を考える上で、薬の処方は大変重要です。
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