人は加齢とともに椎間板が変形をします。これは、年齢を重ねる事によって椎間板に含まれている水分が失われる事が主な原因と考えられています。水分の状態はMRIを撮影すれば判断できますが、椎間板の変形(例えばヘルニア)自体が交通事故によって引き起こされたものか否かの判断は非常に難しいものとなります。
ただ、間違いなく外傷性のヘルニア等に当たるか否かの判断はMRIを見ると何となくわかるものです。骨棘の形成、椎間板の水分喪失、全体的な椎間板の変形の程度などを総合的に見て判断しますが、確実な判断基準はありません。
また、質問の多い脊柱管狭窄ですが、脊柱管狭窄症などと診断されている場合は、後遺障害の認定では原則として年齢性のものと判断されます。つまり、14級に留まりますが、ここで原則と説明したのは、12級が認定された経験があるからです。
つまり、事故直前のMRIでもない限り、椎間板の変形が加齢性か、交通事故による外傷性かの確実な判断は、95%判別不可能なのが実情です。
