末梢神経損傷

末梢神経損傷

神経に対しての外力や骨折などから末梢神経は損傷します。末梢神経の損傷を示す分類はいくつかありますが、交通事故ではseddonという分類を用いるのが良いでしょう。

neurapraxia(神経遮断、一過性局在性伝道障害)

axonotmesis(軸索断裂)

neurotmesis(神経断裂)

治療方法

neurapraxia及びaxonotmesisについては、特別な治療をする必要はありません。時間が治療といったところです。しかし、neurotmesisについては、自然治癒が難しく神経移植などの手術を必要とします。手術をしないで受傷後1年を経過しても筋力の回復が認められない場合には腱移行術や腱再建術を行う場合があります。

後遺障害への戦略

何はともあれ、様々な検査によって「診断」をします。そして、月々の診察の際には、神経の回復の具合が確認できるチネルサインによって再生の程度を確認します。筋力低下や知覚障害も確認し症状固定時には改めて検査を行います。神経の損傷箇所により後遺障害の症状は異なります。それぞれの症状に対応しなければなりません。neurotmeは対応する後遺障害の等級を、sisはneurapraxia及び axonotmesisについては14級の認定は可能です。

末梢神経についての14級は、むちうち(頚椎捻挫)と同じ戦略で等級認定が得られます。

ところで、神経の損傷を確かめる検査として生理学的電気検査が行われます。筋電図神経伝導速度検査などの事です。後遺障害では、このような電気検査は自覚症状の補助的な役割をします。ただし、グラフなどで異常が明らかな場合(神経断裂)は他覚所見として有効に成立します。

また、末梢神経障害の障害には特殊な型としてカウザルギーやRSDが認定基準には存在します。これは別のページでご紹介します。>>CRPS

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