股関節脱臼

股関節脱臼は前方型と後方型に分かれますが、交通事故では後方型が圧倒的の多く前方型と比べて10倍の発生率となっていいます。本来は骨盤に収まっている大腿骨頭が、膝を打ったりして骨盤から外れてしまうものを股関節脱臼といいます。この時、股関節は動かす事が出来なくなり、関節が外れた足は短く見えます。

股関節脱臼の治療

徒手整復法を全身麻酔で行います。場合によっては手術によって整復しボルトで留めたりもします。これを受傷後、すぐに行わないと、大腿骨頭壊死の発生が高まります。大腿骨頭壊死とは、股関節脱臼により生じた血流障害によって骨頭が壊死をするというもので、この場合、人工関節への置換が必要です。

股関節脱臼の後遺障害への道

人工骨頭になった場合には股関節の用廃として8級7号または10級10号となります。現代医学では、受傷時に骨頭壊死が発生するかどうかが決まると言われています。受傷後に医師から「人工骨頭の可能性がないわけではない」と言われた場合は、ほとんど問題ないと思われます。

また、股関節脱臼では、まれに坐骨神経痛が発症する事があります。これは、脱臼した大腿骨により坐骨神経が損傷などを受けるのですが、場合によっては神経をつなぎ合わせる手術を行う必要があります。

単純に股関節脱臼に留まる場合には、その経過によって後遺障害等級は14級.12級が選択されます。

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